火曜日, 10月 12, 2010

為替の話題ばかりですね

 ここのところ、マーケットの話題となると、為替のことばかり、円高一色です。日本がお休みの時の、海外市場で、一時、対米ドルで、日本円が81円台まで上昇したと報じられました。世界的に通貨安競争が繰り広げられているとありますが、今の主人公はアメリカと中国で、まさに、この両国における為替戦争に、日本が巻き込まれているような感じがします。
 ノーベル平和賞が、中国の獄中の革命家に授与されるとか。なにやらうらで、大きなものが動いている感じがします。ノーベル平和賞だけは、ノルウェーで決められ、それ以外の省はすべてスゥエーデンで決められます。これも変な感じで、そもそも昨年の、何もしていないオバマ大統領の受賞からしてきな臭いですよね。
 ノーベル賞は政治の道具に使われていると聞いたことがあります。今回の米中為替戦争本格始動を前提と考えて、すごく中国を刺激している話ですよね。
 もし、中国が自由主義の国になり、為替が自由化されたら、どこが一番喜ぶのか。あ~恐ろしや。

 日本の足元では、大型の金融緩和、5兆円規模のリスク資産の買い取りなど、今後の株価に大きな影響をもたらす政策が打ち出されました。為替による下落は覚悟の上ですが、下落幅がさほど大きくなければ、アノマリー(秋の相場下落)を乗り越えれば、ひょっとしてひょっとするかもしれません。もう一度ぐらいは大きな下げはあるでしょうが、年末に向けては10000円回復もありうるかも?
 
 それにしても、FX投資の人は、本当にひやひやものです。なにせ、ドルに果敢に立ち向かっているのは個人投資家ですから。為替介入がないとの見方が大半ですが、それもわからないですよ。政府が大きく親米に舵を切ったということは、事前了解さえあれば、介入はできるということですからね。問題はタイミングです。企業の通期予想の発表は、その後のマーケットには重要ですから、業績は良くても為替で利益が食われるとなると、大幅に上方修正も難しくなるのかもしれません。でも、何かの拍子で円安に振れたら、とんでもない大相場になる要素があるということになりますからね。
 いずれにしても、FP得意の長期投資なら、今乗らない手はないですよ。今は絶好の仕込み時かもしれませんね。