日曜日, 10月 03, 2010

ドル安がすすんでいます

 1日のニューヨーク為替市場では、ドルが対ユーロに対して3か月部りん安値を更新。ドルは主要16通貨のうち15通貨に対して下落。米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数は過去10カ月で最低の伸びにとどまった。緩やかな経済成長にとどまるとの米連邦準備制度理事会(FRB)の予想が裏付けられ、高利回り資産を求める動きにつながったと報じられています。
 リスク志向も強まっている当で、9月に最も上昇した通貨はユーロと豪ドルだそうです。ドル安=リスク選好度が高まると、以前にこのブログでもご紹介しましたが、まさに、投資家の心理が少し変わってきたのでしょうか。これは、相場の転換を予想できる動きでもあるのでしょうか。
 高金利通貨に人気が集まっています。オーストラリアは政策金利が4.5%、ニュージーランドは3.0%です。アメリカの金利はご存じのとおりです。ニュージーランド・ドルは対米ドルで1カ月ぶりの大幅高。来週利上げが実施されるとの観測が背景からか、豪ドルは週間で7週連続で上げ、2009年5月以来で最長の上昇局面となりました。ブラジル・レアルは米ドルに対し2年ぶりの高値。スペインの石油会社レプソルYPFのブラジル部門が中国石油化工(SINOPEC)から71億ドル(約5900億円)の出資を受けることが明らかになり、ブラジルへの資金流入観測が高まったようです。
 一方日本円は対ドルで、円安には動きましたが、介入後の高値圏で推移しています。介入がなければ今頃円の位置は同なていたのでしょうか。
 経済の復活は株価上昇です。株式マーケットに資金が流れることです。このまま、長期金利が上昇していく展開であれば、オバマ大統領に中間選挙民主党ふりを、少しでも挽回するための経済政策が相次いで出てくれば、少しは期待できるかもしれませんね。なにせ、企業業績はすこぶる良いのですからね。
 さあ、マスコミ報道に迷わされず、ここはマーケットを見誤らないようにしましょう。