金曜日, 11月 18, 2011

老後に備えるのは大変です

老後といっても、若い人にはなかなかピンとこないですよね。何十年後といわれても、イメージできないことはよくわかります。若い人たちに老後をイメージしてもらうにはどうしたらいいでしょうかね。若い人にかかわらず、一般の人は老後をイメージしづらいようです。現実として、目の前のことで一生懸命で、そんな先のことまではわからないというのでしょうか。  コンサルタントという仕事は、今見えていない問題点を洗い出して、それを現実のものと受け止めてもらうことから始まります。現実と向き合うことから、対策を講じないと、説得力はおろか、対策の実現性にもかかわってきます。  FPという仕事も、相手がイメージできないからと言って、そのままにしておくことは倫理に反しますね。なぜなら、それだけ、老後準備は大変で、少しでも早い時期から行わなければならないからです。その問題点を把握していながら相手に伝えないことはよくないことと考えます。  保険販売の人で、相手が望んでいるからとか、考えは人ぞれぞれいろいろだからと言って、お客様の望むとおりに保険販売する方がおられるようです。確かに、余計なことを言うと保険販売の絶好の機会を喪失してしまいますからね。「お客様の希望」「考えはいろいろ」というのは、ほんとに都合のいい言葉です。  それだけ「豊かな老後」という命題は大きいもので、実現が難しいということなのでしょう。こういった、老後をイメージしてもらい、今から準備してもらうという啓蒙活動は本当に難しいですが、地道にやることがFPの使命なのでしょう。