木曜日, 1月 27, 2011

株価下落、円高の理由は

 先週末、大きく株価は下落しました。今週に入って、アップダウンは続いていますが、日経平均株価は10500円で止まっています。決算発表を控えての投資手控えもあり、先週はヘッジファンドが「買い」から「売り」に転じたとの情報もあります。
 調整という現象があります。利食い、利益確定によるものですが、年明けから先進国市場で大きな上昇をしてきたのが東京マーケットです。世界マネーが日本に入ってきていて、利益確定を行ったとみられます。なんでも上昇し続けると調整局面もあります。それが利食いという下落です。その調整がどれだけが深いかどうかがポイントですが、昨年末から、各経済関係者が強気発言続出状況で、先高感、つまりはまだまだ上がるという概念が蔓延しているので、利食いを待つ投資家もいます。調整がどれだけ深いかのバロメーターは、、日経平均株価は102000円になるのかでしょうが、そこまで下落しなければ、本当に先高感があるのでしょうかね。

 為替は円高方向ですが。これも日本の構造の問題で、3月の本決算に向けて、海外収益を日本国内の戻すことが行われます。本国回帰、レパトリといわれる現象です。その場合、外貨を売って円を買い戻しますから、当然円高になります。
 問題はいつまで、このレパトリが続くかですが、例年ではおおかた2月上旬までのようです。長く見て2月中旬ぐらいでしょうか。あのマリーでも、日経平均株価は、2月は下落傾向です。そう考えると、この間は、80円をトライする局面はあるのかもしれませんが、80円を割ることがなければ、方向感はやはり円安方向なのでしょう。もっとも、円安といっても80円台前半でしょうがね。

 これだけの要因ではないでしょうが、中長期では強気、短期で調整という感じですかね。