金曜日, 5月 06, 2011

原油価格が下落しました

 今日の日経平均株価は大きく下げてスタートしました。もっとも、連休前は10000円を超えていましたので、調整が入ってもおかしくはありません。

 アメリカの株価の下げ、商品市場の下げ、円高という三つの要素が主な要因と思われます。失業保険申請件数などから見るアメリカ雇用環境の改善の鈍化は、アメリカ経済回復とは言い難いという市場の判断なのでしょうか。原油価格が100ドルを切ったのも、商品市場の冷え込みから、株価下落の動きになったのでしょうか。

 日本でも、資源関連銘柄が大きく下落することで、日経平均株価は下げを大きくしています。ルネサスエレクトロニクスという、自動車メーカーにのマイコンを供給している、技術力の高い会社が、常陸那珂工場の災害により、自動車メーカーへの供給が止まり、自動車関連は大打撃を受けています。トヨタの11月まで工場は正常化しないとの発表も、これが原因と言われています。
 円高に振れたこともあって、自動車関連株が大きく値を下げています。日産のビッグニュースもありますが、スズキのインドの生産頭打ちなど、自動車メーカーにとっては受難の感じです。

 為替は、ユーロが安くなりました。円との関連も、ドルよりもユーロに対する円高がきついです。リスク回避の流れから円が買われ、次にドルが買われている状況です。トリシェECB総裁は、来月も利上げはしないとの声明を発表しています。

 ウサマ・ビンラディン殺害報道から原油価格は下落しています。日本でのゴールデンウィーク前に原油価格が下がっていればよかったのですが、世界のお金の流れが、またまた変わってきているのでしょうかね。