水曜日, 5月 25, 2011

世界経済はアメリカの都合で成り立っている?

 世界経済を見るにあたり、やはりアメリカの事情が重要です。世界経済はアメリカが仕切っているという感じですね。この構図はずっと変わらないでしょう。
 アメリカにとって、今年はとても重要です。民主党オバマ政権にとってと言い換えるべきでしょう。共和党が大統領候補を選ぶのに苦労している今がチャンスです。外交においても、強いアメリカを強調してきています。世界の外交の中心というポジションを意識していますね。経済においても強いアメリカでありたいです。つまり、今年は株価を上げ、経済の好調をアピールして、圧倒的に共和党との差を広げて、今年末から始まる大統領選挙に突入したいのです。勝負はクリスマス商戦です。すべてはクリスマス商戦成功を目指しています。そのために、今から仕掛けないといけませんね。アノマリーで、大統領選挙前の年から本選挙の年までは必ず株価は上がるというのがあります。しかも大幅アップです。すべて選挙がらみです。

 今のアメリカの絶好のポジションは、輸出有利のためのドル安/ユーロ高、部品調達の輸入有利のドル高/円安です。ユーロ安はドイツ・フランスにとってインフレが気になります。前回強制的に利上げをしましたが、今回もユーロ安が進めば、再度の利上げに追い込まれそうです。財政赤字の国を抱えているEUで利上げってとういう違和感は感じるでしょうが、これ以上のユーロ安は2つの大国のインフレを助長します。ニュースでもヨーロッパの利上げが取りざたされています。 反応が早いですね。ユーロ利上げは、ドル安/ユーロ高になります。そういえばオバマ大統領には輸出倍増計画がありましたね。

 クリスマス商戦に向けての調整と言えば、今のアメリカ株安もうなずけます。商品市場への規制が株価下落の手段と考えれば、調整が終われ、、原油価格が上昇してきたのもうなずけます。 すべては年末に向けてのシナリオなのでしょうか。

 そんなことをセミナーでお話しします。 5月29日(日)14:00~16:00 東京竹橋で震災後の日本の財政問題と、このようなドル・ユーロ・円の微妙な関係をお話しします。QE2終了後のマーケットはどうなるのか。>詳細はこちら