火曜日, 5月 17, 2011

ジョージ・ソロス氏が金を売っている?

 著名投資家ジョージ・ソロス氏が率いるヘッジファンドが、最近のコモディティ価格急落前の第1・四半期に保有する金資産の大半を売却していたことが、米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになったという記事を発見しました。海外メディアの電子版です。

 その記事には、ソロス・ファンド・マネジメントは昨年12月末時点でSPDRゴールド・トラストを470万株保有していたが、今年3月末時点では4万9400株に急減した。isharesゴールド・トラストの保有株式数も、12月末時点の500万株から3月末時点ではゼロとなったそうです。12月末時点では金ETFのポジションを同社として過去最高となる7億7400万ドル保有していたが、3月末時点では700万ドル以下に減少したそうです。確か金価格の最高値は、今のところ、5月2日の1575ドルですから、その前に売ったということになります。

 金購入の目的はデフレによるものだとすると、この一連の金の売却はデフレ懸念が払しょくしたと判断したのでしょうか。同じ大量に金保有のヘッジファンドのポールソン氏は売っていないようです。

 著名な投資家と言えばジム・ロジャース氏が、インタビューで、今後新興国はショートとの投資判断を紹介していました。日本はロングポジション、ただし5年以内にすべて売却という恐ろしい情報もあります。JGB問題の顕在化が理由だそうです。

 世界を股にかけている、大変影響力のある投資家の言葉は、かなり重みがありますね。はたして彼らの投資手法をまねるのがよいのでしょうか。それとも、彼らは何か別の思惑があるのでしょうか。