木曜日, 12月 20, 2007

サッポロビールも値上げ

 2008年度の一般会計は、2007年度当初予算比で0.2%増の83兆613億円。税収の伸びが大幅に鈍るにもかかわらず、与党の歳出増圧力を受け、地方などへの配慮を重視しています。一般会計総額の増加は2年連続で、財務省と各省庁との復活折衝を経て、24日の閣議で政府案を決定します。新規国債の発行額が今年度当初に比べ0.3%減り、25兆3,500億円程度、税収見積もりは53兆5,500億円程度で、800億円程度増える見込みとしました。景気の減速懸念が出ていることもあり、今年度当初予算で前年度比16.5%増に設定したのに比べると、伸びが大幅に鈍ることになります。この結果、歳入全体に占める国債発行収入の比率を示す国債依存度は今年度の30.7%から30.5%になり、借金依存はわずかながら改善することとなり、国債の元利払いに充てる国債費は20兆1,600億円を見込みます。「小さな政府」の方向性を逆に舵をとる感じです。

サッポロビールも値上げ
 サッポロビールは、来年4月1日出荷分からの値上げで調整しているそうで、ビールと発泡酒、ビール風味のアルコール飲料「第3のビール」の全商品が対象になるとみられ、年内に発表する見通しです。 すでにキリンビールは来年2月から、アサヒビールも3月からの値上げを発表し、サントリーも値上げを検討しています。来春には、各社の足並みがそろうことになりそうです。サッポロは他社と同じく、小売業者などに販売価格の設定を任せるオープン価格制を採用しており、具体的な値上げ額は示さないようです。ただ、小売価格に反映された場合、店頭価格は3~5%上昇するとみられます。ビール類の値上げは、酒税改定に伴う値上げを除けば1990年に各社が値上げして以来、18年ぶりとなります。