月曜日, 2月 23, 2009

日米首脳会議が鍵になるかも

 明日24日、アメリカホワイトハウスで、オバマ大統領と麻生総理が首脳会談を開きます。ヒラリー・クリントン国務長官訪日から瞬く間の首脳会談です。なにやら、アメリカに呼びつけられたような感がありますが、どこの国よりも真っ先に日本を訪問、あるいはホワイトハウスに呼ぶなど、マスコミではアメリカの日本重視の姿勢と報じています。
 おおかたの見方通り、なんと言っても160兆円にも及ぶアメリカの国債を日本に買ってもらうための交渉と言えるでしょう。ブッシュ政権下での金融安定化や、今回の景気対策のための資金として、100兆円を超える資金が必要となってきます。これはもう国債を発行するしか手はないでしょう。アメリカ国内で買ってくれるところはまあなく、日本の金融機関もその余力はないと思われます。そうなると日本政府に、つまりは日銀に買ってもらうしかない。そこで、今後、急激な円高阻止のための為替介入のためにドルを買うことに関して、アメリカ側は一切文句を言わないということで、為替政策としてのアメリカ国債購入をお願い(指示?)するのではないかと思われます。あるいは円建てでのアメリカ国債(カーターボンド)を買ってもらい、アメリカが円を売ってドルに換えるということで、暴落寸前のドルを買うよりかはいいかもという感じでしょうか。
 どちらにしても日本にとってみればまたとない円安誘導への好気です。瀕死の麻生総理と約束を交わしておけば、その後日本の総理が変わっても約束事は残ります。むしろ瀕死であるからこそ交渉しやすいというものです。円安になれば株価にも好影響で、日本の大手企業の3月末決算にも好都合です。特に日本の金融機関にとっては株価が上がってもらわないと大変なことになります。
 世界中を見渡しても、ゼロ金利政策下でのアメリカ国債を引き受けてくれる国は日本と中国しかありません。為替の動きにより、日本の株価はどちらにも動きます。ここは円安政策ということで、日米の思惑一致ということなのでしょう。日米首脳会議は大注目です。