土曜日, 2月 28, 2009

NYダウ下落、円安すすむ、冷静に考えよう

 NYダウは大幅に値を下げています。マーケットの冷え込みです。シティバンクが実質国の管理下に入ってというニュースは、投資家のマインドを一気に冷やしてしまいました。私たち利用者にすれば好材料なのですが、株式投資家にとっては利益喪失と判断します。
 企業がリストラをすると、私たちにとっては厳しい話ですが、マーケット関係者にとっては企業再生への道が開けると好材料です。逆に、リストラをしない電機関連のような企業は、私たちにとってはがんばっているという判断ですが、マーケット関係者にとってみれば、リストラできない事情があるのではとの判断から株は売られます。企業にとって人件費は固定費の中でも相当の比重を占めます。リストラをしている会社は、すぐには破綻への道は歩まないだろう。リストラを断行できない企業は突然市場からなくなってしまうという考え方です。電気関連大手がそうなるという話ではありません。ただ、市場は実に冷淡な目で企業を見ています。
 日本の場合、非正規雇用者を退職させない限り正規雇用者は退職させることはできません。アメリカはさすがに合理主義で、給料の高い正規雇用者からリストラします。社会で生きている常識と、マーケットでの常識はかくも異なります。株主利益が優先です。
 景気と株価の関係にも注意しておきましょう。景気がよくなると株価が上がるのではなく、景気がよくなる前に株価は上がります。マーケット関係者は景気がよくなる前に株を買い、景気がよくなれば株は売ります。ここをよく注意してください。
 円が安くなっています。なにもどこかの国の財務大臣の酩酊会見がきっかけではありません。あんなものはどうでもいいのです。日米首脳会談による日本の米国債引き受け予見、なんだかんだ言って世界の基軸通貨USDへの回避など、ドルが買われていることの現象として円安になっていると思われます。なにせ、アメリカの対策にはスピードがあります。いつまでも基軸通貨がUSDかどうかはだんだんわからなくなってはきていますが、金価格も上昇する中、やはりUSDはリスクヘッジ対象マーケットなのでしょう。日本の政治の混迷も円売り材料でしょうが、なんか、世界の中の日本ってどうでもいい位置にいるような気がしますね。
 やはり世界の潮流の節目は4月2日ロンドン金融サミットあたりなのでしょうか。