木曜日, 2月 05, 2009

公的年金、不動産ファンドに投資 積極的運用へ

 公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2010年度から新たに不動産ファンドに投資する方向で検討に入りました。すでに投資している株や債券と異なる値動きをする資産に投資することで運用リスクを分散します。厚労省は5年ごとに見直す公的年金の予想運用利回りを現行の名目3.2%から引き上げる方針で、国内債券に偏った資産構成を見直すようです。
 厚労省は経済前提をもとに10年度から5年間の予想運用利回りを決め、GPIFが運用計画をつくります。これに先立ち、GPIFへの有識者助言機関である運用委員会で代替投資や収益率改善などの議論を始めます。
 この経済状況下で、運用方針を積極的に転換することがポイントです。公的年金資金が予想運用利回りを引き上げる中、個人は投資に消極的である姿勢こそ見直すべきと考えます。大きな資産は、今を低迷期と判断し、今後の見通しをポジティブに考えていると思われます。運用手法が「安く買って高く売る」ポジションですから、この状況下で多くのポジションを持つことは利にかなっています。いまこそ投資の開始時期だと思います。