木曜日, 10月 25, 2007

企業年金不払い124万人、該当者判明は1%/大手銀、ノンバンク不振で相次ぎ損失計上・9月中間

 米証券最大手のメリルリンチは、7~9月期決算で、サブプライムローン関連の資産評価損79億ドル(約9,006億円)を計上しました。純損失22億4,100万ドルとなり、6年ぶりの赤字転落となります。サブプライム関連での損失は、シティグループの64億ドルがすでに発表されていて、メリルは左右田域簿の損失と言えます。これは予想以上の損失と言えます。

企業年金不払い124万人、該当者判明は1% 
 転職した会社員の企業年金の資産を預かる企業年金連合会が受給資格者の約3割に年金を支給していませんでした。その内の1%しか該当者がわからないと言うことです。転居等、本人と連絡がつかないとい連合会専門委員会の見解です。企業年金連合会は、厚生年金基金などの企業年金を転職等で途中脱退した会社員の資産を預かり、老後に年金を支給する団体で、累計で約3000万件の年金を預かり、資産残高は13兆円程度あります。今年の9月上旬になって60歳以上の受給資格者の約3割にあたる124万人に本来支払うべき年金を支給していなかったことが判明し、未支給額は約1,544億円あり、単純計算すると1人あたり平均の未支給額は10万円程度となるそうです。

大手銀、ノンバンク不振で相次ぎ損失計上・9月中間 
 大手銀行が2007年9月中間期に、ノンバンク事業や米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)に関連した損失を相次ぎ計上します。三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)や三井住友フィナンシャルグループはノンバンクの業績悪化や株価下落が、利益水準を500億~800億円押し下げる要因となります。サブプライム関連の損失は限定的ですが、今夏の公表時より拡大。この結果、中間期の業績は期初計画に比べ下振れしたもようです。三菱UFJFG傘下の三菱UFJニコスは9月、中間期の連結最終損益が1,194億円の赤字になると発表、利息制限法の上限金利を超えて受け取った過払い金の返還請求に備えた引当金の積み増しやリストラ費用などが大きな負担となったためです。親会社の三菱UFJFGにとっては連結業績で800億円程度の損失となります。