日曜日, 10月 21, 2007

臨時国会は予算を決めます

 通常、国会は春行われます。「通常国会」といわれる、主に各種法案を審議する場です。夏休みを挟んで秋に行われるのは「臨時国会」といわれ、主に来年度予算を決める場です。本来は国会銀は半年しか国会にいないという物です。臨時でこの時期に招集されるというものです。来年度予算を決めるものですから。
 当然来年度の税制制度もこの時期に決まります。通常、11月頃に、政府税制調査会(政府税調)なる有識者による集団が来年度の税の小間仮名枠組みを決めて政府に提出します。それを受けて、与党である自民党(今は自民党と公明党)が、各省庁との調整により、いろんな思惑から政府税調の案を修正します。それが与党(自民党)税制調査会です。ここで、具体的な数字が盛り込まれます。政府税調の数字は自民党税調で修正されることはよくあります。そして今までは、自民党税調で決まったことは覆ったことはありません。それだけすごい権力を持っています。翌年3月までに「自民党税制大綱」が発表され、4月からの通常国会で了承され、内容によっては、その年の1月にさかのぼって適応されます。
 今の時期、新聞紙上では、この税金に関する話題がたくさん登場してきます。税金が絡む法案、いろんな制度制定などもこの時期に登場してきます。税(いわゆる国の収入)が決まってはじめて来年度の国家予算が確定します。各省庁は自分おところへのお金の要求から、省庁からのお願い分、概算要求(シーリング)を政府鑑定に陳情します。
 その臨時国会に持ち込んだのが「テロ特措法」の問題です。予算審議、税の審議等、時間はおしそうな感じですね。あまりゆっくりとはできない状況です。そこをふまえて新聞を読んでください。いろんな駆け引きが出てきます。これからの記事は私たちの生活に直結する問題が目白押しです。ネットだけでなく、ペーパーは読みましょうね。