水曜日, 10月 17, 2007

食パン、敷島・フジも値上げ-インフレ?

 アメリカはサブプライム問題で、財務省が、国が動き出しました。ポールソン財務長官が、包括的な対策を大統領直属の部会で協議する方針を表明しました。具体的には、財務省支持の民間の金融機関、シティ・グループ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースらによる救済基金の設立です。日本でも不良債権の買い取り機構がありましたが、これも、サブプライムで造成されたファンドを担保として資金繰りしている「SIV」というコマーシャル・ペーパーを支援対象とするもので、民間銀行が自分たちを守るために国の援助を受けて、不透明なものをきれいにしようというものです。なかには、サブプライム関連商品を空売りして設けている金融機関もあるとか。これで、サブプライム問題は終息に向かってくれればよいのですがね。

食パン、敷島・フジも値上げ
 製パン大手の敷島製パンは、12月から計520品のパン製品を5~15%値上げすると発表しました。大手のフジパンも同月から、計150品のパン製品を平均7%程度値上げします。小麦粉など原材料の価格が高騰しているためで、小麦を原料とする愛知県内のきしめんメーカーにも値上げの動きが広がっています。 敷島製パンは主力の「超熟食パン」の希望小売価格(税抜き)を現在の170円から20円引き上げ190円にします。フジパンは「本仕込食パン」を180円(同)から10~20円引き上げる方向で調整中だそうです。いずれも値上げは17年ぶりで、10月から政府の小麦売り渡し価格が上がったほか、他の原材料である油脂、乳製品などの価格も高騰しているためということです。これにより、平均8%の値上げを発表している最大手の山崎製パンを含め、大手3社が12月値上げで足並みをそろえた形のなります。メーカー側では、原材料価格の高騰は消費者にも認知されてきており、理解してもらえると思うという声がある一方、嗜好(しこう)性の高い菓子パンや洋菓子は買い控えが起きるのではないかという見方も交錯していて、値上げの影響を測りかねているようです。小麦価格上昇の余波は、名古屋名物のきしめんにも及んでいて、名古屋市のあるメーカーは、商品別に11月と来年1月の2段階に分けて、6~25%を値上げすると顧客に伝えました。こうした食品の相次ぐ値上げに、地元小売店の対応も分かれています。コンビニエンスストアは定価販売が多いことから、サークルKサンクスは、メーカーの値上げを受けての店頭価格の値上げはやむをえないという考えの一方、値引き競争が激しいスーパーでは、ユニーが、自社で上昇分を吸収するぐらいしか対策はないといい、別のスーパー関係者は、先行して値上げすれば、競合店にお客さんが流れてしまうが、いつまで耐えられるかの状況のようです。しばらくは安売りの目玉商品などに組み込みながら、価格転嫁の時期や幅を見極めることになりそうだそうです。いずれも、17年ぶりという値上げ、原材料が高騰している中、やはり「インフレ」という言葉が頭をもたげてきているような気がします。ガソリンも値上げ、値上げ値上げは「インフレ」ですかね 。