土曜日, 11月 10, 2007

円建て外債2--7年発行見通しは2兆円規模に/独立行政法人の欠損5兆円強、税金で穴埋め

 急激な円高が進んでいます。日本では円を中心に考えますが、これは、サブプライローン問題による信用不安からの「ドル安」ということになります。サブプライムローン問題はまだまだ尾を引いていますね。日経費菌株かも大幅な下落。コンない毎日200~300円も乱高下すると、投資家も気がきではないでしょう。実際に株投資を行っているプロの方によると、「現物の“買い”と先物の“売り”をうまく使い分けないと大損をすることになる」とのことです。秋はもともと相場は下降気味の時で、ヘッジファンドの決算の時期と重なり、マーケットでは“売られる”傾向が強いです。なかなか情勢は落ち着かないですね。でも。この乱高下の相場で儲けている人もいるのですよ。

円建て外債2--7年発行見通しは2兆円規模に
 海外の国や企業が日本で発行する円建て外債(サムライ債)の2007年の発行額が2兆円規模と、7年ぶりの水準に膨らむ見通しになりました。米シティグルー プなど外国金融機関の大型発行が相次いだためで、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題で欧米の金融市場が混乱した夏以降は、安 定している日本市場の方が資金調達しやすいとみた欧米金融機関の発行も目立っています。2007年の発行額は9日までに発行が決まった分の合計で1兆9,690億円と、通年で2兆円を超えることが確実となり、2006年の2.7倍で、2005年を上回り2000年以来の高水準になります。

独立行政法人の欠損5兆円強、税金で穴埋め
 政府の事業を分離・独立して運営する独立行政法人(独法)で、15法人の繰越欠損金を処理するために、5兆円強に上る政府出資金が使われていたことが分 かりました。会計検査院が9日提出した2006年度の決算検査報告書で明らかにしたもので、政府出資金は国の毎年の一般会計からも支出する税金です。欠損金処理後も再び 赤字が積み上がっているケースもあり、検査院は経営改善の努力を強く求めています。検査院は独立行政法人のうち国の出資が2分の1以上で、設立時に作った中期経営目標の期間が今年度末で終わる25法人を対象に調査しました。 報告書によれば、2003年10月から2004年3月にかけて15の法人が独法に移行する際、巨額の繰越欠損金を抱えていました。欠損金を解消するため、いずれも政府からの出資金の蓄えで会計上、相殺。相殺額は計5兆4,679億円に上ると指摘しています。どういうこと!