月曜日, 11月 12, 2007

貸金業、半年で851社減/サブプライム追加損、ワコビアで最大17億ドル

 今月15日に販売解禁を迎えるフランス産の新酒赤ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の輸入が9日、関西空港で始まり、初荷の通関検査が行われました。もうそんな時期なんですね。この日は臨時便などで約2,150トン(750ミリ・リットル瓶換算で約170万本)が到着。国際貨物ターミナルでは大阪税関職員が箱からボトルを取りだし、ラベル表示などを確認しました。輸入業者によよれば、「今年は収穫期が晴天に恵まれたため、香りや果実味が豊か」。しかし、「110年ぶりの当たり年」と言われた2003年のブー ムも一段落し、国内全体の輸入量は、昨年より2割程度減る見通しだそうで、円安・ユーロ高の影響で、店頭価格も平均2,500円前後と例年より1割ほど高めということです。こんなところにも円安の影響は出てきているのですね。

貸金業、半年で851社減
 金融庁が9日発表した貸金業統計によれば、9月末時点での登録業者数は1万981社で、3月末に比べ851社減少しました。昨年成立した改正貸金業法による 規制強化を背景に、事業環境はさらに厳しくなる見通しで、再編や廃業などに追い込まれる形で今後も業者数は少なくなりそうです。貸金業はたいてい駅前ビルにはいておることが多く、駅前留学もなくなれば、駅前ビルは空室状態となります。駅前ゆえ賃料も高く、とくに地方の駅前が寂しくなりそうですね。

サブプライム追加損、ワコビアで最大17億ドル
 米銀行大手のワコビアは9日、米低所得者向け(サブプライム)住宅ローンの焦げ付き増による信用不安などの影響で、10月以降の追加損失が最大17 億ドル(約1,900億円)にのぼる見通しだと発表しました。米国の銀行・証券大手で追加損失を明らかにしたのは3社目。JPモルガン・チェースなども同日、計 上の可能性を示唆しており、米金融機関の傷口はさらに広がりそうです。ワコビアが米証券取引委員会(SEC)に出した資料によれば、サブプライムローン関連の債務担保証券(CDO)の評価損が10月に11 億ドル発生。さらに、住宅価格の下落などの影響で個人向け融資の焦げ付きに備えた貸し倒れ引当金を10~12月期に5億~6億ドル計上する見込みになっ たとのことです。債務担保証券(CDO)は、投資家が損失を恐れて購入を見合わせているため時価が下がり続けていて、11月以降さらに評価損が膨らむ恐れがある。ワコビアは7~9月期決算では、債務担保証券(CDO)などの評価損計13億ドルと貸し倒れ引当金4億ドルを計上していました。米金融業界では、最大手シティグループと証券大手モルガン・スタンレーが、今後の四半期決算で追加損失を計上する見込みとすでに公表していて、9 日は、JPモルガン・チェースも米証券取引委員会(SEC)に提出した資料の中で、債務担保証券(CDO)などについて「10~12月期も(悪化している)市場環境の悪影響を受けるだろう」な どと言及。バンク・オブ・アメリカも、追加損失計上の可能性を示唆しています。まだまだ尾を引く問題です。どこまで企業損失が増えるのか心配です。