木曜日, 8月 16, 2007

日銀、1兆5000億円の資金吸収オペ・2日連続 /異業種の保険参入、計画の凍結や修正相次ぐ

 サブプライムローン問題が尾を引いています。特に世界の大きなお金の固まりである「ファンド」が資金調達に苦慮し、株式市場では買い控えのようです。日経平均株価も下げがつづき、先物市場での買残が減少しているのが気になります。先物市場の影響がこんなに大きくなっている状況ですね。

日銀、1兆5000億円の資金吸収オペ・2日連続
 日銀は、短期金融市場から即日で1兆5,000億円の資金を2日連続吸収する公開市場操作(オペ)を実施しました。短期市場で信用収縮懸念に伴う資金需要は一服し、資金余剰感が強まったことに対応しました。日経平均株価は大幅に下落していますが、銀行間の資金取引はその影響を受けていないとのことです。日銀が政策金利としている無担保コール翌日物金利は朝、0.2~0.25%程度で推移。日銀は誘導水準の0.5%前後を下回ったことから資金吸収を実施しました。

異業種の保険参入、計画の凍結や修正相次ぐ
 保険業への参入をめざす異業種企業で、計画の凍結や修正が相次いでいます。楽天は商品の独自開発を見送り、他社開発の保険販売に特化、レンタルビデオのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)も免許取得の準備会社の設立が大幅に遅れています。新規参入企業の間では免許取得のハードルが想定より高いとの声が多いです。一方、各社の事業計画の甘さも指摘されています。金融庁は2004年の金融改革プログラムで保険業への新規参入の促進を盛り込み、昨年の保険業法改正で開発できる商品が限定される代わりに資本規制などが緩やかなミニ保険制度を設けました。これをきっかけに、本業との相乗効果を狙い、保険業への参入を検討する異業種企業が増えました。新規参入が認められたのは、ペット保険、糖尿病患者の保険など大手保険があまり扱わない商品に特化した会社が多いようです。