水曜日, 1月 24, 2007

国債残高、2010年度に600兆円突破/外国人による中長期債の買越額、過去2番目の水準/簡保契約高、160丁円割れ

今週末の土曜日(27日)、東京で住宅ローンに関するセミナーを行います。他では聞けない、ローンの仕組みや銀行との折衝現場、今後の金利の動向などをお話しします。ほとんどが裏話です。よろしければ是非ご参加下さい。詳しくはこちら → http://www.fp-cafe.net/sn01.htm

23日のマーケット
       日経平均株価:17,408.57円(前日15.61円安)
       為替:1ドル=121.51円~121.53円(前日0.15円安)
       長期金利:1.650%(前日±0%)

国債残高、2010年度に600兆円突破
財務省の普通国債残高の中期試算では、名目で3%程度の経済成長を実現しても、2007年度末の見通しで547兆円の国債残高は2010年度末に600兆円を突破するとしています。政府・与党内には増税せずに財政再建を目指すべきだとの声もあるのに対し、財務省の試算は増税の必要性を訴える内容となっています。「成長重視派」と「増税派」の綱引きが激しくなってきました。 財務省は25日召集の通常国会に試算を参考資料として提出します。

外国人による中長期債の買越額、過去2番目の高水準
 財務省が21日発表した12月10日から16日までの対内・対外証券投資(指定報告機関ベース)によりますと、外国人投資家による日本国債の中長期債の買越額は1兆1,659億円と、2005年1月に統計を開始して以来、過去2番目に高い水準となりました。日銀の追加利上げの観測が後退したことなどで、買い戻しの動きがあったもようで、外国人投資家の日本株買いも6,204億円と2006年では3番目の高水準で、約4カ月ぶりに6,000億円台にのせました。一方、国内投資家は外国株を312億円売り越しで、売り越しは五週ぶりとなります。外人というのは、おおかたが「ヘッッジファンド」と呼ばれる物で、日本マーケットを「買い」と見ているのでしょう。

簡保契約高、160兆円割れ
日本郵政公社は、2006年12月末の簡易保険の保有契約額が前年同期比6.3%減の159兆6,548億円となり、1993年1月末以来約14年ぶりに160兆円を下回ったと発表しました。主力の養老保険の低迷で満期・解約に新規契約が追い付かないためで、残高の縮小に歯止めが掛からない状況が続いているそうです。養老保険は、たとえば10年満期の商品なら、10年間は死亡すると保険金が支払われ、10を経過すると、満期金が受けとることができる保険で、貯蓄性の保険の代表的な物です。