木曜日, 2月 22, 2007

銀行・生保は効果じわり・日銀追加利上げ/大手銀、普通預金金利を26日から引き上げ・年0.2%に

銀行・生保は効果じわり・日銀追加利上げ
 日銀の追加利上げは大手銀行や生命保険会社の収益をじわりと押し上げそうです。貸出金利の上昇による利ザヤの改善や市場での運用収益が拡大するためです。ただ、金利水準はなお低いうえ、利上げ幅が小さいことから、収益への影響は限定的です。大手銀行は貸出金利を引き上げます。代表的な指標である短期プライムレート(最優遇貸出金利)は0.25%上がり、1.875%となる見通しです。預金金利の上げ幅は0.1%程度にとどまるため、利ザヤの改善につながりそうです。

大手銀、普通預金金利を26日から引き上げ・年0.2%に
 日銀の再利上げを受けて、大手銀行は、普通預金の金利を引き上げると発表しました。三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の3大銀行は26日から現行の年0.1%から0.2%に引き上げます。中長期債の金利など市場金利の動きに応じて定期預金の金利も上げることを検討しています。預金者への利益還元の姿勢を強調する狙いもありそうです。日銀のゼロ金利政策解除を受けて大手銀行は昨年7月、およそ6年ぶりに普通預金の金利を引き上げ、0.1%としました。ただ、再利上げで普通預金の金利が0.2%に上がっても、歴史的にはなお低水準のままです。100万円を1年間預けても、利息は税引き前で2,000円に過ぎません。住宅ローン金利も上がります。