土曜日, 5月 19, 2007

変動幅を0.5%に拡大 中国、元相場弾力化を促すグーグル新機能、自動翻訳で外国サイト検索 20カ国語対象/

変動幅を0.5%に拡大 中国、元相場弾力化を促す
 中国人民銀行(中央銀行)は、人民元取引の柔軟性を促すため、米ドルに対する変動幅をこれまでの基準値に対し1日上下0.3%から0.5%に拡大すると発表しました。週明けから実施されます。2005年7月の人民元2%切り上げ以来の大幅な制度改革で、人民銀は、貸出・預金金利や預金準備率の引き上げも同時に発表し、金融引き締めの姿勢を打ち出しました。米国と中国は、ワシントンで米中戦略経済対話を開催する予定で、相場の弾力化を要求している米国に対し改革をアピールする狙いがあります。国際的に期待が高かった人民元相場の弾力化が進み、元高のペースも速まりそうです。ドル以外の通貨に対する変動幅はこれまでと同水準を維持します。人民元は、2005年の切り上げ後、人民銀が毎日発表する基準値に対し、上下0.3%の幅で変動する管理変動相場に移行しましたが、実際の変動幅は元高では今年2月に記録した0.2%強が最高でした。最近元相場の上昇ペースはやや速まっていますが、切り上げ直後の1ドル=8.11元からの上昇幅(基準値ベース)も累計で約5.6%にとどまっています。人民銀は、変動幅拡大は企業や金融機関の為替リスク対応能力を上げ、市場の発展や金融政策の自由度を拡大することにもつながると指摘しました。結果、日本の円も、ドルに対して円高に動きました。

グーグル新機能、自動翻訳で外国サイト検索 20カ国語対象
 米インターネット検索大手のグーグルは、自動翻訳機能を活用し、ウェブサイトの検索結果を母国語で表示するサービスを近く導入すると発表しました。日本語や英語、中国語、アラビア語など20カ国語から、対象サイトの言語を1つ選んで検索。外国語が苦手でも、必要な情報を取り出す手掛かりになってくれそうです。例えば、日本語でキーワードを入れると、英語サイトの検索結果と、それを日本語に翻訳した結果が表れます。入力されたキーワードを他の言語に翻訳し、ネット情報を検索。結果を利用者が使った言語に再び翻訳し直して、画面に表示する仕組みです。サービスの開発責任者のウディ・マンバー氏は「言語の壁を超えて、より広範囲の情報を手軽に入手できるようになる」と話しています。