木曜日, 5月 31, 2007

4~6月の生産活動、増勢は緩やかに/UCCがコーヒー値上げ 消費拡大で豆の価格高騰

4~6月の生産活動、増勢は緩やかに
 企業の生産活動が足踏みしています。経済産業省が発表した4月の鉱工業生産指数は前月に比べ0.1%低下し、1~3月期平均と同水準にとどまりました。輸出の減速や国内販売の不振を背景に自動車を中心とする輸送機械が落ち込んだのが主因です。IT(情報技術)分野の在庫もなお高水準で、4~6月期の生産の増勢は緩やかになる公算が大きいようです。4月の鉱工業生産指数が市場予想(前月比0.5%プラス)を下回ったのは、輸送機械が前月比2.8%低下した要因が大きいとみられます。自動車は米国向け輸出の減速が鮮明で、国内販売も軽乗用車を含めて低調で、内外需の両面から生産が抑えられました。

UCCがコーヒー値上げ 消費拡大で豆の価格高騰
 UCC上島珈琲(神戸市)は、直営喫茶店で提供するコーヒー関連のメニューと、コーヒー豆(100グラム)などの販売価格をそれぞれ約30円ずつ7月1日から引き上げると発表しました。家庭用のレギュラーコーヒーの納入価格も引き上げ、店頭価格で10%程度上昇する見通しです。BRIC's(ブラジル、ロシア、インド、中国)をはじめ、高成長が続く国々のコーヒー消費量が拡大する中、生産国の増産体制が整わず、コーヒー豆の価格が世界的に高騰しているためといわれています。喫茶店では、ブレンドコーヒーが1杯450円、コロンビア豆(100グラム)は460円と、ともに30円高くなるようです。新興国の経済成長はいろんなところに影響があるのですね。