日曜日, 5月 27, 2007

4月の中国株売買代金、日本株上回る/日本資産運用のヘッジファンド、資産残高初の減少

4月の中国株売買代金、日本株上回る
 中国の株式市場が一段と過熱しているようです。国際取引所連盟(WFE)の集計によりますと、上海、深センの両証券取引所の4月の合計売買代金が6,453億ドルと、日本市場(東京、大阪証券取引所の合計、5,124億ドル)を初めて上回りました。5月も同様の傾向が続いています。中国の株式バブル崩壊への懸念からアジアの株価が軒並み下げるのをよそに、25日も上海総合指数は過去最高値を2日ぶりに更新しました。中国の売買代金は昨年10月まで月間1,000億ドル前後で推移していましたが、以降急増。横ばいで推移する日本を一気に抜きました。中国の株式市場参加者はほとんどが個人だそうです。なんか変な地殻変動の中心にならなければよいのですがね。

日本資産運用のヘッジファンド、資産残高初の減少
 株式を中心に日本の資産だけで運用する世界のヘッジファンドの資産残高が2006年度に初めて減少に転じました。2007年3月末の残高は368億500万ドル(約4兆4,700億円)と、前の年に比べ9億8,100万ドル(2.6%)減りました。ファンドの運用成績が低迷し、欧米の機関投資家などの資金が流出しました。日本株の値動きの悪さを映し出した格好ですね。調査会社のユーリカヘッジ(シンガポール)が日本の資産だけを組み込んだファンド250本(3月末)を集計したもので、資産残高の約9割を日本株が占めます。残高がマイナスとなったのは、1999年度の調査開始以来初めてです。今世界の金の流れが日本からヨーロッパへ移っているような気がしますが、日本株への影響は大丈夫でしょうか。