日曜日, 4月 15, 2007

世界的不均衡の是正など議論(国際通貨金融委が開幕)/一方的な円安・ユーロ高をけん制

世界的不均衡の是正など議論(国際通貨金融委が開幕)
 国際通貨基金(IMF)の国際通貨金融委員会(IMFC)が当地で開幕しました。世界的な不均衡の是正やIMFの長期的な歳入改革などが討議される見通しで、共同声明を採択して閉幕します。IMFCは昨年春の会合で、巨額の米貿易赤字など国際収支の不均衡是正に向け、各国が取り組むべき政策課題を指摘、これを受け、新たに日米欧に中国とサウジアラビアを加えた多国間での協議を進めており、今回の会合では協議の進ちょく状況が報告されます。また、IMFは世界経済の回復に伴う融資残高の縮小で金利収入が落ち込んでおり、長期的な歳入改革が不可欠です。このため、保有する金の売却や資金運用の多様化などの具体策について検討を開始します。

一方的な円安・ユーロ高をけん制
 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後に記者会見し、「日本のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は勇気付けられるものがあり、為替相場に反映されるべきだとの説明を受けた。われわれにとってこの言葉は重要だ」と述べ、一方的に円安・ユーロ高に動くべきではないとの認識をにじませました。