木曜日, 3月 22, 2007

2月の貿易黒字、7.7%増・4カ月連続プラス/ 個人の外貨建て投資、預金から投信へ動く

2月の貿易黒字、7.7%増・4カ月連続プラス
 財務省が発表した2月の貿易統計速報(通関ベース)によりますと、輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字額は前年同月比で7.7%増の9,796億円となった。前年同月でのプラスは4カ月連続で、2月としては過去最高額隣mあした。米国向けの自動車など輸出が堅調に伸びました。対中国では貿易赤字の幅が4カ月ぶりに拡大しました。輸入額は5兆4,380億円となり、前年同月から10.1%増え、2月としては過去最高で、中国からの衣料品や、豪州からのアルミが伸びました。ただ、原油価格が1キロリットルあたり4万1,845円と34カ月ぶりに下がったこともあり、伸び率は小幅にとどまっています。輸出額は6兆4,176億円で9.7%の増加。これも2月としては最高で、自動車や韓国向けの鉄鋼が寄与したようです。地域別では対中国での貿易赤字が3,081億円と赤字幅が4カ月ぶりに拡大、ジーンズや携帯電話の輸入が増えた一方、電子部品の輸出が伸び悩んだようです。中国向け輸出の伸びは前年同月で9.2%増と13カ月ぶりに一ケタ台にとどまりました。

個人の外貨建て投資、預金から投信へ動く
 外貨建て投資をする個人が、より高いリターンを求めて預金から投資信託へとお金を移す動きを強めています。外貨預金が今年1月まで18カ月続けて前年同月比マイナスとなる一方、海外の債券や株式などを対象とする投資信託の残高は同4割超で増えています。低金利の国内を尻目に、個人マネーが海外に向かう傾向は当面続くとみられるようです。日銀の統計によりますと、今年1月時点の外貨預金残高(居住者ベース)は6兆5,957億円で、前年同月に比べ8.8%減りました。減少は2005年8月から続いており、残高は4年9カ月ぶりの低水準となりましった。現在でも減少傾向は続いているといいます。投資信託の販売網の拡大(銀行、郵便局)も影響はあると思います。みなさん、きちっと商品の特性を理解して買っていますか。