日曜日, 3月 04, 2007

国土地理院の地図、ネットで提供/東京の地図、江戸や明治と比較

国土地理院の地図、ネットで提供
 国土交通省は2008年度をメドに、国土地理院が作製している各種地図について、インターネットを通じた提供を始めます。飲食店の位置確認などネット上での地図情報サービスが広がるなかで、国内地図の基本となっている同院の地図を手軽に使えるようにするのが狙いで、開会中の通常国会に測量法の改正案を提出します。現行の測量法は紙の地図を想定しており、国土地理院の地図情報をそのまま複製した地図が販売されるのを防ぐ狙いから、営利目的の複製を禁止していました。このためネットを通じた地図データの提供ができませんでした。法律と時代のギャップが大きくなっていることってたくさんあるのでしょうね。

東京の地図、江戸や明治と比較
 インターネットのポータル(玄関)サイト最大手のヤフーは、江戸や明治時代の地図と現代の地図を見比べられる「古地図で東京めぐり」を公開したそうです。東京23区(一部地域を除く)の地図上で、同じ場所が時代によりどう変化したかを簡単なマウス操作で見比べることができます。公開は3月15日までの期間限定で、利用は無料。池波正太郎の時代小説に登場した名所の地図を見られる「『鬼平』『剣客』の舞台」や、遠山の金さんこと遠山左衛門尉景元の屋敷の場所などが分かる「有名人のお宅訪問」など、地図を楽しむための情報も用意したそうです。江戸時代の地図は安政3年(1856年)前後、明治時代の地図は明治40年(1907年)前後のもの。利用者からの反響によっては公開期間の延長も検討するということです。