月曜日, 7月 09, 2007

6月の街角景気、3ヶ月連続で低下/6月の銀行貸出残高0.7%増

 日銀の政策決定会合が7月11日、12日の二日間開かれます。ここで、政策金利を引き上げるかどうかが決定します。いわゆる利上げの是非の判断です。来月8月22日、23日の政策決定会合で0.25%の利上げを決定するのではという大方の見解です。日銀は毎月政策決定会合を実施、9月は18日、19日の二日間、10月は10・11日、11月は12・13日、12月は19・20日です。年内は8月に利上げをし、来年の2月か3月に0.25%利上げをするのではとの予想です。

6月の街角景気、3カ月連続で低下
 内閣府が発表した6月の景気ウオッチャー調査では、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比0.8ポイント低下の46.0だったと発表されました。低下は3カ月連続で、横ばいを示す50を下回るのも3カ月連続です。ガソリン価格の上昇や、定率減税廃止に伴う税負担の増加が響き、家計動向部門を中心に心理が悪化したようです。ただ、景気判断は従来の「このところ回復が緩やかになっている」を継続しました。家計の動向を示す指数は前月比1.3ポイント低下の45.1、飲食を中心に、サービス、小売り関連が悪化し、税負担が増えることで家計が厳しくなり、顧客1人当たりの購入額が減少してきているとのことです、6月の給与明細から明確になった増税感が家計の重しになった面があるようです。住民税が増えたことです。一方、企業の動向を示す指数は0.3ポイント上昇の46.2でした。製造業の一部で受注が持ち直したといい、入札案件は価格を下げなくても以前より落札件数が増え、価格の底上げ感があるとの指摘があったそうです。

6月の銀行貸出残高0.7%増
 日銀が発表した6月の「貸出・資金吸収動向」によれば、民間銀行の平均貸出残高は前年同月比0.7%増の385兆4,547億円となり、2006年2月以来、17カ月連続のプラスとなりました。中小企業向けや個人向け住宅ローンの貸し出しが増えたためで、日銀は、景気拡大で資金需要の緩やかな回復基調が続いているとみているようです。地方銀行の貸出残高は2.1%増の180兆6,315億円でした。都市銀行などは、収益拡大で手元資金に余裕が出た大企業の資金需要が強まらず、0.5%減の204兆8,232億円となったようです。銀行の貸し出しが増えると言うことは世の中の動きが活発と見ることができます。景気には好材料です。今年はマーケットは良くなるとのスタンスは継続で良いのでしょうかね。